いやー怖い。
怖い映画です。
ありえないようで、ありえそうな、そういうのも怖い。
スタッフを完全に支配しているシェフはいますから、ひたすら追従する。
クレイジーだと思われますが、人間は異常な状態が続くと、それが通常だと思ってしまうのかもしれません。
作品情報
スタッフ | 監督:マーク・マイロッド |
---|---|
キャスト | スローヴィク:レイフ・ファインズ マーゴ:アニャ・テイラー=ジョイ タイラー:ニコラス・ホルト |
あらすじ
あるカップルが太平洋岸の孤島のなかなか予約の取れないレストランを訪れる。そこでは有名なシェフが極上の料理を振舞っている。舌も目も満足させる料理に、カップルの男性が感涙を浮かべる一方で、女性は違和感を覚え、レストランには不穏な空気が漂い始め……
「映画ナタリー」サイトから引用させていただきました。
https://natalie.mu/eiga/film/190157
感想
大体どういうストーリーか知らないほうがいいですね。
あるシーンを境目に映画の雰囲気が変わります。
「デスペラード」という映画もいきなり、吸血鬼と戦う、雰囲気がガラッと変わってしまいます。
「コンスタンティン」という映画もそうだったような気がします。
そのシーンまでは、ちょっと変なお店だなぁと、いう程度だったのですが。。。
当ブログでは、ネタバレなどはほとんどありません。
安心して、お読みください。
料理ブログというジャンルです。
料理について
星付きレストランの料理とは?
今回は料理名ではなく、「星付き料理」という、そんなジャンルもないぞ、という内容で書いていきます。
料理についてのエピソード
そもそも、何が星付きレストランなのでしょうか???
私は料理人で専門家ですが、それでも、星付きレストランの料理のイメージがあります。
それは、大きなお皿にちょこっと盛り付けてある料理です。
もしくは、最近は、大きなお皿の、端っこに盛って、真ん中が空いてある料理。
もしくは、ものすごい奇抜な立体的なお皿に盛り付けてあって、あたかも、ピタゴラスイッチでも始まるかのような料理。
もしくは、盛り付けてあって、テーブルの上で、あとのせのごとく、ソースなどをかける料理。
このようなイメージです。
昔からこのような料理はありましたし、やはり、フレンチから流行が来ていると思います。
フランスの星付きレストランで修行してきた腕利きのシェフたちが、どんどん独立していきました。
盛り付けも含めて世界最高峰の料理なのです。
料理の再現性(★5つで私が判定しています)
料理の再現性 0
今回は再現性ゼロです。
正直、難しいですよね。
フレンチのよくある星付き料理の味、盛り付けを家庭で再現するのは。
ブラッセリー、ビストロの料理は、ご家庭で再現できると思います。
わざわざ、奇抜なお皿を買う必要もないですし、大きなお皿にちょこっと盛っても、お腹ははりません。
洗い物が増えますし、コスパ悪いですね。
また、レストランには重要な要素があります。
それは、「情報」です。
「情報」で「味覚」が変わるのです。
その他、「雰囲気」もありますね。
星付きレストラン料理には、様々な科学的根拠と技法がつまっています。
レストランで、お皿をサービスされたとき、
これは、こういう名前の料理で、食材はどこどこ産のものを使っている、などと説明をうけますね。
これがとても重要です。
高いお金をはらって、ゆっくりと説明を受けることによって、小さく盛られた料理を「確認」しながら食べることになります。
いつもと違うシチュエーションで自宅は違い、やや緊張していますので、緊張と美味しさ、その緊張の緩和というバランスと、情報によって脳が味わいを分析、評価していくので、料理の質が上がるのです。
何も言わず、ちっさな料理を出してもお子さんがいうわけではないですが、「ちっちゃ!!!」と叫んで、ものの10秒でたいらげてしまうでしょう。
星付きレストランでは、料理にも、食べるシチュエーションにも科学、心理学が影響し、そこでしか味わえないものになっているのです。
その他、その土地ならではの名物料理がありますよね、あれも現地で食べる、食べないで随分変わってくるのです。
余談ですが、ソーキそばが大好きですが、沖縄で食べたのが一番美味しかった。
都内でも食べたことがあるのですが、なんか違う。
あれも本場で食べたからなんでしょうか???
簡単アレンジ
簡単アレンジできません笑
しいてアドバイスをするなら、高そうなお皿に盛りたい量の1/10くらいを盛ることです。
それで随分、星付きレストランの料理みたくなりますよ。
最後に
ザ、メニューの映画内でも料理には様々な仕掛けがあります。
料理は視覚的要素が強いです。
サンフランシスコの「アトリエ・クレン」のドミニク・クレン シェフが料理監修しています。
完全なプロが作る料理が美しく撮影され、その分野でもとても素晴らしい映画です。
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