山田洋次監督の母三部作の二作目です。
音楽は坂本龍一さんが担当しています。
息子の面影と対話する母親、よくある設定でありながら、ありそうでない新鮮な物語でした。
作品情報
スタッフ | 監督:山田洋次 音楽:坂本龍一 |
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キャスト | 福原伸子:吉永小百合 福原浩二:二宮和也 佐多町子:黒木華 黒田正圀:浅野忠信 上海のおじさん:加藤健一 富江:広岡由里子 風見民子:本田望結 復員局の職員:小林稔侍 年配の男:辻萬長 川上教授:橋爪功 |
あらすじ
1948年8月9日、長崎。助産婦の仕事をしている伸子の前に、3年前の原爆の悲劇によって命を落としたはずの息子、浩二がひょっこりと姿を現わす。再会を喜び、その後もしばしば彼は姿を現わして、母と子は、浩二の恋人のことをはじめ、多くの話をして……
「映画ナタリー」サイトより引用させていただきました。
https://natalie.mu/eiga/film/166922
感想
時代は長崎の原爆投下からです。
原爆投下の際、爆撃機の事情を視点に映画の冒頭が始まり、雲の晴れた美しい長崎の街が見えるのは、あまりにも残酷でした。
戦争体験者が少なくなってきている今、語り部として伝えてくれる人が増えました。私は、「はだしのゲン」から学びました。
二宮和也演じる、浩二が使っているインクの瓶が瞬く間に溶けていく様は、爆心地からよほど近かったのではないでしょうか?
以降、進んでいくストーリーの設定はよくあるものでありながら、私の印象深かったシーンをいくつか箇条書きにしてみます。
- 母の視点と息子の視点がある
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息子側からの視点と、母親の視点があります。
母親からの視点、妄想であるなら、息子側の成長していく視点は誰が作り上げたものでしょうか? - 恋人の前には現れない
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息子の恋人に前には亡霊は現れません。
母親が、もう息子を忘れてしまいたい、もしくは自分のとこにもう来なくていい、もしくは息子側の視点なのか、不思議な印象を受けます。 - 全てが母親の妄想なのだろうか?
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タイトルが「母と暮らせば」となっています。
母親の視点ならば「子と暮らせば」です。 - 山田洋次監督の映画は「記録映画」でもある
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私は、「男はつらいよ」も大好きです。
男はつらいよ、を観て色々と思ったことはあるのですが、これは今となっては「昭和の記録史」であるなと思いました。
満男が成長していく、社会が変化していく、当時のものがフィルムに映し出されています。
「母と暮らせば」を観て、もう、「戦争」を当事者として制作できる人たちが少なくなってきているだろうということ、「記録」が生の声、心情として伝えていかなければ、また愚かな過ちを繰り返すのではないだろうかということです。
料理について
イワシの塩焼き
非常にシンプルで、焼き物です。
魚を焼くのは、肉を焼くより比較的シンプルで簡単です。
下処理は、魚ごとの知識が必要です。
イワシの下処理については以下、銀座渡利さんのYouTubeから拝借させていただきます。
動画はチャンネル名「銀座渡利」youtubeから引用せていただきました。
https://youtu.be/8GBN4fyBLhc?si=ZRSF7yz_0xaJba6G
非常に勉強になる動画ばかりでよく視聴します。
料理についてのエピソード
長崎県は、お魚がよく獲れることで有名です。
魚種は日本一と言われています。
舞台の長崎も海、湾がよく見えていました。
映画内でも吉永小百合演じる伸子も、お魚の焼き物をよく出しているようです。
片口鰯がよく獲れるようですが、イワシの塩焼きと言いますから、そこそこ大きいでしょう。
シンプルながら、魚の焼き物は大変に美味しいものです。
魚の塩焼きとをアテにして、日本酒をクイッといきたいわぁ。
料理の再現性(★5つで私が判定しています)
家庭料理ですから難しいところは何もございません。
料理の再現性 ★★★★★
簡単アレンジ
イワシと限らず、お魚を焼く方法について考えてみましょう。
1、フライパン
2、ガスコンロの魚焼き場
3、魚焼き器
4、エアーフライヤー
5、石窯(筆者はレストラン経営なのでありますが、ご家庭では全くといいほどないでしょう)
私は魚焼き器を愛用していました。
おばあちゃんが使っていて、煙も少なく素晴らしいなと。
上下から熱源がありますので、満遍なく焼くことができます。
ですが、エアーフライヤーというものを購入して、これ一択となりました。
すっごいぞ!エアーフライアー
フライパン | コンロ下魚焼き場 | エアーフライアー | |
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気軽さ | 技術がいる | 簡単 | 簡単 |
煙 | 煙が出る | 煙が少々でる | 煙はでない |
後片付け | 洗剤で洗う | 数回に一回の掃除は大変 | 洗剤で洗う |
価格 | 1,000円〜 | もともとのコンロにある | 5,000円〜 |
エアーフライアーはその他、唐揚げやフライドポテトなどを調理することができます。
油で揚げているものをチョイスするのがミソです。
健康志向な人は油を使わずに揚げ物をすることが重要なのでしょうが、油というのは、調理においてとても大切な「旨味」を出すものであります。
エアーフライアーはまたのちのち出ることになります。
このエアーフライヤーで、魚を焼くのです。
大きさによって、カットするか、2尾しか入らないので、そこがデメリットかもしれません。
煙も出ず、火も使わず、設定しておけば、ほとんど焦げる心配もなく、油切りもよいのです。
私のお気に入りの電気製品です。
最後に
母三部作の最後「こんにちは、母さん」が公開されました。
それがきっかけで、「母べえ」「母と暮らせば」を視聴することにしました。
父三部作や、息子三部作、テーマを探せばキリがないのですが、山田洋次監督も男性、私も男性。
母親というのは、とても大切な存在であります。
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