ロケ地は、2023年話題になった連続テレビ小説朝ドラの「らんまん」の舞台になった、高知県です。
私は実は、あるシーンのロケに遭遇したことがあります。
びっくり
作品情報
スタッフ | 監督:飯塚健 |
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キャスト | 中村倫也 伊藤沙莉 日村勇紀 柄本時生 |
あらすじ
真田家4兄妹の次男・日出男は、土星から人間の生態調査にやって来た宇宙人だった。家族にさまざまな問題が起きる中、23年もの間、人間になりすましてきた彼に、地球を離れる日が近づく。残された3日間、日出男は人間としてやり残してきたことに奮闘する。
映画ナタリーさんか引用させていただきました。
https://natalie.mu/eiga/film/192371
感想
なかなか、ぶっとんだ映画で面白かったです。
常人には理解できないですが、なんか理解できる不思議な面白さがあります。
俳優陣も素晴らしく、「水曜日が消えた」の中村倫也さん、圧倒的存在感のバナナマンの日村さん、榎本さんもいいし、ハスキーボイスで有名な伊藤沙莉さん(いやー耳に残りますね)などの、ショートコントを見ているみたいです。
大好きな高知県がロケ地でもあり、好感度よしです。
料理について
今回、シネマレシピとして、注目したい、劇中の料理ですが、
「焼肉」
についてです。
劇中でよく出てくる舞台が、家族が経営する焼肉屋です。
太平洋を沿う道路に立つ比較的大型焼肉店です。
チェーン店っぽい大きさですが、ここまでビビットなお店は田舎で受け入れられるか不明です。
作品のテイストにはあっています。
一昔前の低予算のSF映画の宇宙船内にも見えます。
焼肉は、私たちには、とても近い存在です。
私の育った田舎では、中華と焼肉屋と居酒屋くらいしか、外食に行った記憶がなく、もうなくなってしまったファミレスがあり、有名なレストランチェーン店はありませんでした。
焼肉ってみんな大好きです。
焼肉とビール、酒は、何にも変えがたい幸せです。
畜産業とも結びついているので、仕入れもしやすく、客単価も上げやすく、昔もまたこれからも、飲食業界のジャンルではトップをいくでしょう。
言葉はいらないと思いますが、焼肉は、お肉を焼いて食べます。
どのように焼きますか?
さっと焼きますか?
じっくり焼きますか?
私は焼肉奉行ではないので、気にはしないのですが、肉の焼き方には原則があるのです。
最近、提唱されてきて、流行っているように思えます。
それは、低温調理に近い、じっくりとたんぱく質に熱を加える調理法です。
ブロック肉を、焼いては休ませ、焼いては休ませ、という調理法です。
低温調理(肉をマリネし、真空パックにして湯煎する、あるいはオーブンにいれる)は焼肉ですのでできません。
たんぱく質は熱を加えると急激に収縮します。
ゆっくり火を入れ、たんぱく質に優しくストレスを与えずに焼き、なおかつ、余熱を使うことによって、さらにゆっくりと火をいれていく調理法です。
なので、皆さんが焼肉を焼くときのように、さっと焼くというステーキのような方法よりは、実はゆっくり焼いていくという方法が今までからすると非常識でありますが、理にかなっているということになります。
そんな焼き方している人、見たことないわ!
ただ、焼肉は、さっと焼いて食べるというクイックさから、また技術のいる、またナイフのいる塊肉はほとんど用いられません。
薄切り肉が基本です。
飲食店側の食材にかける原価もかかわっています。
では、究極の焼肉を焼く方法とはなんなのでしょうか?
薄切り肉は、頻繁に裏返したりせず、片面だけ、スピーディーに焼くことです。
牛肉でありますから、片面はカリッと焼き切り、裏面には火を通さず、片面が焼かれている余熱で裏面にゆっくり火を入れるのです。
片面がカリッと焼けたら、さっと裏返して、すぐ取り出す。
この方法も非常識で、みんなの前でやると、いぶかしい態度をとられるかもしれません。
お気をつけて。
朝食について
これとは、また別ですが、映画の重要なシーンがあります。
余談も少し。
それは朝食のシーンです。
誰かの登場人物が「会議を始めます!」というくだりで話をするシーンがあります。
それが、朝食の時です。
納豆をよく混ぜてみんなにまわすシーンが印象的です。
昔から今まで、常に世の中は健康ブームであります。
様々な健康法、食事法がでてきましたね。
今後も、様々な食事法が出てくるでしょう。
正直な感想は、どれもがブームであって、入れ替わっています。
では、今の健康ブームを牽引している食事法はなんなのでしょう?
私が考えるいくつかの食事法は、
・糖質オフ
・ヴィーガン
・グルテンフリー
です。
結構話、脱線しているけど、大丈夫?
勘弁してちょ
ベジタリアンもありましたが、やっぱり、たんぱく質が重要らしく、代わりに、ご飯、パンなどを控え、たんぱく質(肉類、魚類)を食べるという食事法が今は流行っている気がします。
ちょっと前に提唱しはじめ、主流になってきているのが、少食。
・ファスティング
です。
ファスティングにも様々な方法があり、8時間、16時間ダイエットというものがあります。
プチ断食というキーワードもありますね。
ファスティング(断食)するのに、おすすめされるのが、1日2食にするや、1日1食にするという方法で、その手っ取り早い方法が、朝食を抜くというものです。
朝食を抜けば、夜ご飯を早めにとれば、数時間のファスティング効果が得られるというものです。
ですが、この映画の登場人物たちは、朝からモリモリ朝ごはんを食べます。
私は、現役オーナーシェフですが、本業で、とても味見などして、胃の中に食べ物が入るので、お腹がいっぱいになっています。
ですので、私個人は、(あるいは飲食店業界人)朝食をとりません。
とらないというか、とれません。
3食食べて、お腹いっぱいになっていると、味見ができないのです。
すこし話がそれましたが、朝から朝食をしっかりとる人は、エネルギッシュというイメージがありますね。
朝の納豆は、絶対、身体にいい気がします。
料理についてのエピソード
焼肉の歴史は、比較的裕福になってきた時代と共にあると思われます。
日本人が牛肉を日常的に食べるようになってから、明治の文明開化以降だと思われます。
1960年ごろから30年たって、肉を食べる消費量は30倍にもなったそうです。
朝鮮から「焼肉」が渡ってきたということです。
韓国焼肉店多いですね。
韓国人は牛肉をよく食べる国民です。
ネットフリックスで「韓牛賛歌」というシリーズがあります。
韓国の食文化のわかる興味深いシリーズです。
ネットフリックス、勉強ツールとして、ガンガン観ていきましょう!
料理の再現性(★5つで私が判定しています)
料理の再現性 ★★★★
焼肉を美味しく焼く方法は、片面を焦げ目がつくくらい焼き、裏返して、さっと仕上げると説明しました。
焼肉奉行がいるときは、この調理法は、できないかもしれません。
私の実体験で、精肉店で塊肉を買い、焼いてはアルミホイルでまいて休ませる方法をBBQでしていましたら、案の定、完全にいぶかしがられました。
目の前で肉をひっくり返さないと、周りが心配して
「焦げちゃうよ」といさめられます。
ご注意を!
簡単アレンジ
焼くだけの調理法ですので、アレンジは割愛させていただき、
アレンジではないですが、残った食材でイタリアンを作ってみましょう。
お肉の残ったものは、トマト缶で煮詰め、パスタソースにしましょう。
魚介類もあれば、日本酒と水、昆布でサッと加熱して、そのまま、おつまみにするか、盛り付けて、たっぷりオリーブオイルとパセリをふってしあげましょう。
即席アクアパッツァです。
いつも食べきれなくなって残ってしまうわ。
残った食材は、イタリアンにもできるのね。
最後に
バナナマンの日村さんは、よく高知県に訪れるようです。
アニメーション映画「竜とそばかすの姫」の舞台にもなり、沈下橋や四万十が聖地巡礼として観光が盛んになりました。
「すずめの戸締り」のアニメーション映画もそうでしたが、地方が映画の舞台になることによって、地方に観光客が集まり、活性化する。
素晴らしいことですね。
私は、たまたま、映画の中にでてくる高知城のシーンがあって、そのとき、ロケ現場に遭遇したのです。
当時見ても、映画を見ても、不思議なシーンでした。
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