トムハンクスの演技も相まって観終えた後、強く印象に残る映画でした。
トムハンクスは、フォレスト・ガンプからトイストーリーのウッディの声とか、いつも気になる俳優さんです。
これは、いい映画に違いない、観る前に確信しました。
作品情報
スタッフ | 監督:マーク・フォースター |
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キャスト | オットー:トム・ハンクス マリアナ・トレビーニョ マヌエル・ガルシア=ルルフォ ソーニャ:レイチェル・ケラー |
あらすじ
仏頂面を崩さない嫌われ者のオットーは、妻を亡くし仕事もなく、自ら人生を終わらせようとした。しかし、向かいに引っ越してきたマルソルとその家族に何度も邪魔をされ、死ぬことができない。お節介だが陽気なマルソルは、オットーに娘の子守りを任せてくる。
「映画ナタリー」サイトから引用させていただきました。
https://natalie.mu/eiga/film/192346
感想
奥さんとの関係が過去のオットーから浮かび上がります。
奥さんと共にバスに乗り込み、オットーがお手洗いに入ってからの描写は秀悦だと思いました。
何が起こったか、惨事のおおかたが、わかってしまう、ショッキングなシーンかもしれません。
トムハンクスの演技で映画の見えていないところまで情景が浮かぶようでした。
「幸せの一人ぼっち」というスウェーデン映画のアメリカでのリメイクだそうです。
俳優の演技力が物言う映画です。
料理について
メキシコ料理
引越してきた夫婦がオットーに挨拶がてら手料理を持っていきます。
それがメキシコ料理。
このメキシコ料理、名前がわかりません。
オットーという性格は何事も警戒して用心深い性格であると思います。
食べる前に匂いを嗅いでいました。
お米と肉?のようなものが見えます。
肉の縦の繊維でほぐれています。
丼みたいになっていて、こういう料理って、人に差し上げる時は難しいんじゃないかなぁ?と個人的には思ったりします。
だって、惣菜なので、すぐ食べないといけません。
肉料理ですからね。
お菓子とかだったら、いつでも食べてもらえるので、クッキーとかそういう手料理を持ち込みそうなものです。
あ、これは、差し入れをした人たちが朝食か昼食で多く作りすぎたものを持ってきたのかもしれません。
料理についてのエピソード
あの料理はなんだったのか???
映画の中ではメキシコ料理とだけ出てくるので、英語がわかれば料理名は言っていた?なんの料理かわからないのですが、検索していると煮たような外観の料理を見つけました。
コチニータ・ピビル
コチニータ・ピビルという料理に似ています。
豚肉をバナナの葉でつつんで蒸して、細かく刻んだものです。
コチニータは、子豚、ピビルは、かまどを意味します。
アチョーテという調味料も使います。
料理の再現性(★5つで私が判定しています)
料理の再現性 ★
再現するには、なかなかバナナの葉が手に入らないのではないでしょう。
香辛料も沢山つかい、アチョーテが必要になってきます。
輸入食品店では手に入るかもしれません。
簡単アレンジ
簡単アレンジを考えてみたのですが、バナナの葉や調味料にこの料理の真髄があるようで、あまり省くことができません。
うーん。
バナナの葉は、豚肉を柔らかくする科学的要素がありそうです。
ここは日本風で行きましょう。
豚肉もも肉の塊を「塩麹」でマリネします。(塩麹もお肉を柔らかくする作用があります。
お肉と、赤味噌、オールスパイス、水とオレンジジュースを圧力鍋に入れて、15分間煮ます。
以上です。
出来上がったら、肉を繊維に沿って割いていきます。
半日くらい味がなじむまで置いて完成です。
こんなんでいいですかね?笑
最後に
トムハンクスが演じる「オットー」は、オットーという登場人物が実在したかに見えるリアルティのある演技力でした。
奥さんが大好きだったオットー。
ぶっきらぼうに人に対しては対応するのですが、周りの人はそれを嫌に思っていない、きっとオットーという人柄は不機嫌そうに見えて「いい人」だという雰囲気を伝えるのでしょう。
ベットに横たわるオットーの姿勢が猛烈に印象に残っています。
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