絶好調の是枝裕和監督作品です。
なんでしょう。
終始、淡々と家族同士の交流が描かれているだけなのに、退屈もせず、なんだか落ち着く映画でした。
もしかしたら、視聴者自身が実家に帰ったかのような、安堵感が共感できるのかもしれません。
作品情報
スタッフ | 監督:是枝裕和 原作:是枝裕和 |
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キャスト | 阿部寛 樹木希林 夏川結衣 原田芳雄 YOU 寺島進 高橋和也 田中祥平 野本ほたる 林凌雅 |
あらすじ
かつて開業医を営んでいた横山家に子供たちとその家族が集まった。亡くなった長男と常に比較されて育った冴えない次男の良多は失業しているが、そのことを家族に打ち明けずにやり過ごしたいと思っており……
「映画ナタリー」サイトから引用させていただきました
https://natalie.mu/eiga/film/147762
感想
私が印象的だったシーンは、阿部寛が演じる横山家族が実家に帰っているとき、1人の青年が訪ねてくるところです。
阿部寛のなくなった兄の死因に関係があると思われます。
「すみません、すみません」とその青年は仏壇の前で繰り返し、片方の靴下がやたら汚れています。
帰った後、樹木希林が演じる母が、「もう来てもらわなくてもいいんじゃないの?」という内容の問いかけに「忘れてしまったら困るのよ」とつぶやくシーン。
ニコニコ振舞っていたので、その言葉は重く怖く感じられました。
料理について
作中の料理、とても美味しそうでした。
枝豆とミョウガのご飯
映画の季節が夏でしたので、枝豆とみょうがのご飯は、薬味があって、さっぱり食べれます。
もろこしの天ぷら
暑さで体力が落ちている夏場には、天ぷらはカロリーもあってエネルギー源になります。
とうもろこしには食物繊維が多く、ミネラルも含み、夏バテには有効であると言われています。
また、美味しいですね!
料理についてのエピソード
枝豆はいつ頃から食べれらているか、定かではありませんが、夏には枝豆を売る行商がいたようです。
とうもろこしは15世紀頃、ポルトガル人が持ち込んだと言われ、これもまた江戸時代の文禄に記録があるようです。
糖質も多く食物繊維、ミネラルも豊富です。
ですので、とうもろこしは、主食として食べられている国があるほどです。
作中では、夏の旬のものを使って、料理をしていることになります。
昔ながらの食事の家庭では、一般的だったでしょう。
今は、季節の食材など、あまり関係がなく、いつでも食材は出回っていますから、旬のものを使って料理を作るということは少なくなってきたかもしれません。
料理の再現性(★5つで私が判定しています)
料理の再現性 ★★★★
揚げ物が大変なので、星4つとしました。
枝豆も、生のものから茹でて、使うとなると大変です。
簡単アレンジ
きました。
極度に手抜きをする、簡単アレンジ編です。
買い物に出かけましょう。
業務スーパーがよいかもしれません。
枝豆とミョウガのご飯
材料 冷凍枝豆(むいてあるもの)とミョウガを買う
作り方
炊き込みご飯にしてより簡単にします。
二合のご飯に、しょうゆ大さじ2、酒、みりん大さじ1、粉末だし小さじ1をいれて、炊きます。
炊けたら、解凍した枝豆を適当にいれて、混ぜます。
仕上げに千切りにした、みょうがを散らして出来上がり
もろこしの天ぷら
材料
冷凍コーン
作り方
天ぷらの素を使い、コーンをいれて、スプーンですくって油で揚げる。
どうでしょう?
今回も簡単だったではないですか?
料理はできるだけ簡単にすることができます。
レシピがインターネットで簡単に見つかる時代です。
ですが、私はクックパッドは信用していません。
なぜなら、不必要な材料、工程が結構あるからです。
それがわかるのは、料理の熟練者でありますので、あまり料理をやったことのない人が、クックパッドを見て料理をすると簡単にはできないことがあるからです。
最後に
この作品は、是枝監督のお母様が亡くなった後に作られた脚本、作品であるということです。
ただ、日常を切り取っただけの作品です。
主人公が実家に帰って過ごすだけの作品、事件など何もおこりません。
なので、自分自身が実家に帰ったような感覚になるのでしょうか?
他人の家族の日常を鑑賞するという不思議な現象です。
それでも、なぜか、退屈にならなかった、不思議な映画でした。
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